アナログレコードをハイレゾで楽む~カートリッジの周波数特性測定

2020/04/26

 音源としてアナログレコードは、経験豊富な良い耳を持たないと、評価が難しい面があります。また、多くのカートリッジは、製造後かなりの年月が経っているため、ダンパなどの性能の劣化が予想されるため、まずは、定量的なカートリッジの評価を行い、それを基に好きな音のカートリッジを見つけていくことにしました。


評価方法は、リファレンス音源として「Ortofon Test Record」を評価対象のカートリッジの再生信号をデジタル化し、PCで分析することにしました。


このレコードは、それなりの値段しますが、どのプレーヤー・カートリッジでも再生系全体を評価可能にしてくれる点では、素晴らしい音源だと思います。逆にこれがなければ、評価ができませんでした。限られたカートリッジですが、「Ortofon Test Record」と、TASCAM DV-RA1000HDの組み合わせで評価を進めました。


登場させたカートリッジは、使用しているターンテーブルがリニアトラッキングですのでT4P規格のAudioTechnica AT311EP、Diatone MAG-57、Grado Blue2、Technics EPC-P202C EPC-P23、Pioneer PC-296、Kenwood V-57です。(192KHz、24bitサンプリングで収録した「Frequency Sweep 800 Hz - 50 kHz」があればどんな再生系でも分析可能です)


それぞれのカートリッジ仕様には、再生周波数範囲が記載されていますが、条件は様々で、比較が難しい面があります。また、互換針が発売されていますが、針によって特性が変わるのではないかと、興味がありました。


今回テストするカートリッジ EPC-P202C系列には、EPC-P22、P23、P24、P25、P27など、同じ針を使える兄弟が多くあります。互換針は、さすがPanasonicでワールドワイドで広く使われているため、スイス・ドイツなどの互換針メーカーが発売しているようです。さらに針には、針形状が円柱、楕円柱などのバリエーションがあります。

Pioneer PC-296も同じようにAudio TechnicaのAT-92E系列で、互換針があります。eBayで、EVGというブランドのレコード針を見かけました。EVGは、アメリカの補修部品サプライヤーのようで、商品説明では、日本製レコード針を提供しているようです。EVG PM2323Dは、Audio Technicaのようですし、EVG PM2855DとEVG PM2855DEは、JICOの可能性があります。


さて、「Ortofon Test Record」の「Frequency Sweep 800 Hz - 50 kHz」は、一定振幅で、RIAA補正がかかっていません。今回のように、RIAAイコライザー通してサンプリングしたため、逆RIAA補正をかける必要があります。当初、GPL音楽編集ソフトウェア「Audacity」を用い、PCMデータ上で逆RIAA補正をかけ、周波数分析ソフトウェア「WaveSpectra」で目視確認しました。周波数スペクトル特性が見れますが、カートリッジ特性として定量的な実効電圧・セパレーション・歪率は、計測できません。「WaveSpectra」の機能として歪率が表示できますが、十分ではありません。


そこで、アナログ回路シミュレータの定番「LTSpice Ⅳ」を利用できないかと検討した結果、過渡応答分析で、逆RIAA補正・実効電圧計・セパレーション計・歪率計をソフト的に実現することができました。解析時間はかかりますが、測定器を比較的簡単に実現できたことは、驚きでした。プロフェッショナルだとMATLABを使うのではないでしょうか。


28秒間の「Frequency Sweep 800 Hz - 50 kHz」192KHz 24bit PCM(sweep.wav)を切り出した後、過渡応答シミュレーションは、次の4ステップに分けておこないました。処理内容に興味がある方は、公開したascファイル(回路図)を参照ください。


①逆RIAA補正(riaa_ieq.asc、sweep.wav -> sweep_ieq.wav)

 800Hz~50KHzのBPF後、製作したイコライザーの逆NFを行いカートリッジ出力相当の信号をwavファイルに保存


②基本周波数除去(歪成分抽出)(sweep_thd.asc、sweep_ieq.wav -> sweep_thd.wav)

 800Hz~50KHzのBPF後、基本周波数を抽出するため、ゼロクロス検出によるF-V変換を行い、電圧でノッチ周波数を可変にしたツインTノッチフィルターをわずかにノッチ周波数をずらした2段構成で、基本周波数を除去し、歪成分信号ををwavファイルに保存


「WaveSpectra」で歪成分信号を見ると高調波成分分布の確認が可能


③実効出力電圧・セパレーション・歪率の計算(sweep_sep_thd.asc、sweep_ieq.wav, sweep_thd.wav -> sweep_sep_thd.wav)

 800Hz~50KHzのBPF後、カートリッジの実効出力電圧、左右のカートリッジの実効出力電圧比からセパレーション、カートリッジ出力信号と歪成分信号の実効出力電圧比から歪率を求め、wavファイルに保存


④グラフ化(RecordCartridge.xlsm)

 EXECLのVBA(Mainマクロ)によりsweep_sep_thd.wavファイルを読み込み、校正信号による補正(高域の減衰補正)を行い、出力電圧・セパレーション・歪率の周波数特性をグラフ化


LTSpiceには、64ビット版もありますが、LTSpice 64ビット版では、wavファイルの入出力に問題があったため、32ビット版「LTSpice Ⅳ」を用いました。32ビット版ですので、メモリ制限があるため、オプション"Marching Waveforms"を無効にしてTransient解析を行う必要があります。十分なディスク容量も必要になります。3.4GHz 4-Coreで8時間程度の時間が必要ですが、出力は、wavファイルに出力されます。この出力をExcelに読み込むVBAを作成し、グラフ化しました。


「Ortofon Test Record」の再生信号をA/D変換した192kHz24bitのwavファイルからカートリッジの実効出力電圧・セパレーション・歪率を計測できる「LTSpice Ⅳ」ascファイル一式ベータ版V0.9(ZIPファイル)を公開します。非商用の範囲で自己責任でご使用ください。なお、オリジナル・改訂版を含め、再配布される場合は、ライセンス条件のコメントを消さずお願いします。

以上のように、「Ortofon Test Record」+A/Dコンバータ+LTspice+EXCELで、どんなカートリッジでもその周波数特性の実力を大まかに知ることができることが確認できました。他の測定器を用いた結果との比較はできていませんが、数をこなした結果、それなりの周波数特性が確認できるのではないかと思います。いつかLTspiceの代わりにプログラムを作成してみたいのですが、いつになるか定かではありません。


V-57+EVG PM2323D

Grado Prestige Blue2

EPC-P202C+Technics EPS-202DE(ボロンカンチレバー+楕円柱の中古)

EPC-P202C+Technics EPS-23ES(楕円柱の中古)

EPC-P202C+Generic EPS-24ES(楕円柱)

EPC-P202C+EVG PM2855DE(楕円柱)

EPC-P202C+EVG PM2855D

EPC-P23+Technics EPS-23ES(楕円柱の中古)

EPC-P23+Generic EPS-24ES(楕円柱)

EPC-P23+EVG PM2855DE(楕円柱)

EPC-P23+EVG PM2855D

PC-296+Audio Technica ATN3472SE(楕円柱)

PC-296+JICO 30-45

PC-296+3D-57M

MAG-57+Audio Technica ATN3472SE(楕円柱)

MAG-57+JICO 30-45

MAG-57+3D-57M

AT311EP+Audio Technica ATN3472SE(楕円柱)


テスト結果のPDF
を参考までに添付します。


評価のまとめとしては、

・Audio TechnicaのVMは、歪が少ない傾向にある

・Audio TechnicaのVMは、振動子実効質量が大きいため、楕円針の性能を出せていない。円錐針の方がバランスが良いかもしれない

・Audio TechnicaのVMは、10KHz台で出力が減衰し始めるが、なだらかで高域を稼いでいる

・TechnicsのMMは、20KHzまで高域が伸びているが、その後の減衰は大きい傾向がある

・TechnicsのMMは、セパレーションが良い傾向がある

・TechnicsのMM用の海外互換針は、20KHz付近でピークが出ている

・GradoのMIは、きれいに高域まで伸びているが、セパレーションに多くのピークが出ている

・MCは、高域まで伸び、バランスが良い

・ダンパが劣化するとセパレーションまたは、高域特性が出なくなる傾向があるようである


比較的バランスが取れたカートリッジ特性の例は、


V-57+EVG PM2323D

Grado Prestige Blue2

EPC-P202C+Generic EPS-24ES(楕円柱)

EPC-P23+Technics EPS-23ES(楕円柱の中古)

PC-296+Audio Technica ATN3472SE(楕円柱)

MAG-57+3D-57M

AT311EP+Audio Technica ATN3472SE(楕円柱)


出力電圧・セパレーション・歪率だけではなく音質に係わるパラメーターにコンプライアンスがあります。

V-57で10x10-6cm/dyne、EPC-P202Cで12x10-6cm/dyne(100Hz)、GradoPrestigeBlue2で20x10-6cm/dyneですので、GradoPrestigeBlue2は、クラシックで滑らかな音調を醸し出すようです。


以上、総合的なバランスから、MCで針交換ができるV-57+EVG PM2323Dが良いように感じられました。このV-57(AT-312EP)は、針交換ができるMCとして革新的ですが、発売当時は正統派MCと比べ音質が中途半端と評価されて人気がなかったように思えます。今回の評価結果を含め、コストパフォーマンスが良いハイレゾ音源用として実用性が個人的に気に入っています。


カートリッジの癖を頭に入れながら、アナログレコード音源をデジタル化して楽しみたいと思います。

(再クロール更新:2022/12/22)

アナログレコードをハイレゾで楽む~レーベルカバーの自作

2020/04/25

 さて、次はレコード盤の調達です。身近なハードオフや、ヤフオクからCD化されている比較的新しいレコード盤に注目しました。CDとの聴き比べができるようになります。聞きなれたクラシックから交響曲・ピアノソナタ・ピアノ協奏曲・バイオリン協奏曲、洋楽からビートルズの中古盤を入手しました。ジャケットの汚れは良いのですが、中古盤面を見ていくと、汚れ・埃・カビなどが非常に気になりました。そこで、中古のレコード盤をすべて洗浄することにしました。


ネットを調べると、念入りな洗浄のためにレコードレーベルカバーなるものが便利であることがわかりました。通信販売を調べると、それほど安くはありませんので、自作できないかと、ネット・ホームセンター・100円均一ショップなど足を運びながら調べたところ、使えそうな部材を見つかりました。

①線径3.5mm×外径110mmのオイルパッキン(eBayでRed Silicone O Ring Seals Tree 110mm x 104mm x 3.5mm、2本で送料込147円)

②セリア 4号サイズ用ケーキ型の底板(3個、324円)

③直径75mmキャスターベース(266円)

④長さ35mmステンM6ボルト+チェンジノブ(30+98円)

⑤M6ボルト用キーパーワッシャー(236円)

⑥M6直径20mm握り玉(65円)

⑦セメダイン・スーパーX接着剤(298円)

購入先によって多少の金額差があると思いますが合計で1,500円程度で、集めることができると思います。





組み立て方は、

①ケーキ型の底板3枚は、薄いので、慎重に1.5mm~6mmまでのドリルで真ん中に少しずつ穴を大きく開け、最後はやすりでバリ取りを行う。

②キャスターベースの真ん中に1.5mm~6mmまでのドリルで真ん中に少しずつ穴を大きく開け、最後はやすりでバリ取りを行う。

③ケーキ型の底板2枚それぞれに凹面にキャスターベースをエポキシ接着剤でM6ボルトが通る状態で接着する

④オイルパッキンの片側を紙やすりで表面を荒くする

⑤オイルパッキンを接着したいケーキ型の底板の凸側のパッキンが当たる部分にスーパーXを塗布する

⑥仮止め用にスーパーXを塗布していないケーキ型の底板を用意し、2枚の底板の凸側同士を向き合って仮止め用に適当なM6ボルトでパッキンがちょうど入る隙間を開けておく

⑦表面を荒くした側のオイルパッキン面と接着剤を塗布した側の底板を合わせながら、隙間にパッキンを伸ばしながら入れる

⑧均一に入り、底板の凸部分に引っかかっていることを確認した後、ボルトを少し閉めて、パッキンが少し押される状態で一晩おく



⑨接着剤が固まったら慎重に仮止め側の底板とパッキンの間を薄いドライバなどで少しずつ外す

⑩接着剤が不足気味の部分にスーパーXを少量充填する

⑪もう一枚の底板も同様にパッキンを接着する

⑫握り玉のボルトの口をやすりで2~3ミリ削り、1枚の底板のキャスターベースにエポキシ接着剤で接着し、ナットと一体化する

⑬M6ボルトをチェンジノブに入れ、キーパーワッシャーを通す、ナットを取り付けていない底板を入れる、レコード盤を通し、ナット付の底板でしっかり締めて、防水が完了する



ボルトがレコード盤の穴を傷つけないように、適当な直径の熱収縮チューブを適当な長さに切って、保護するようにしています。


これで、LP盤用のレコードレーベルカバーが完成です。この他に、洗浄剤は、50ccの水にマジックリンを5~10滴、システマ歯ブラシ、水拭きにに「セリア 毛羽立ちにくいコットンパフ」、レコード盤を乾かす「セリア ワイヤーふきんかけ」とレコード盤の穴に入れて乾かすための割りばしを用意しました。



洗浄作業は、テーブルに段ボール用の荷造りテープを1巻置き、その穴にナット付の底板をかぶせて、作業しやすいようにします。あとは、洗浄液をシステマ歯ブラシで優しく円周状に垂れない程度にブラッシングします。



何周か回して汚れを落とし、反対側も同じ要領できれいにします。浄水器の水で洗剤を洗い流した後、コットンパフで水をふき取り、割りばしとワイヤーふきんかけにレコード盤3枚まで吊るし乾燥させます。今回は、100円均一に結構お世話になりました。


せっせと水洗いしたところ、レコード盤は、キラキラと非常にきれいになりました。併せてレコード盤の内袋とジャケットカバーを新調しました。その後着いたほこりには、オーム電機「レコード除電ブラシ」がおすすめです。

(再クロール更新:2022/12/22)

アナログレコードをハイレゾで楽む~悩ましいOPAMPのDC出力電圧

2020/04/24

 今回のRIAAフォノイコライザーは、DCアンプ動作が基本となるので、無音状態のカートリッジを接続しても、DC出力電圧が発生してします。好ましくないため、LT1028Aおよび、LME49710の選別で、ある程度低減できましたが、電源投入後のふらつきと、MM/MCの切替で変わってしまうなど、問題が残ります。


今回使用したLT1028Aデータシート中の応用回路例では、DCカットコンデンサー入っていませんでしたので安心していましたが、気になったのでデータシートを調べてみると、LT1028Aはバイアス電流が、±30nA(Typ.)と思ったより少ない値でした。ところがLT1028Aの入力段トランジスタのバイアス電流は、雑音特性を良くするため、なんと4.5uA必要になっているようです。さらに調べてみると内部バイアス電流補償回路で、±30nA(Typ.)に抑え込んでいました。


ここで、30nAでもMMカートリッジでは、500Ω程度の直流抵抗があるため、15uVのオフセット入力電圧を発生させてしまい、MMでは、1,000倍の直流ゲインがあるため、15mVのDC出力電圧を発生させてしまいます。MCでは、10Ω程度の直流抵抗があるため、影響は少なくなります。いずれにしても、カートリッジに直流電流が流れることになるので、好ましいわけではありません。


FET入力OPAMPに乗せ換えると、バイアス電流が減りMMカートリッジでは、出力電圧の問題はありませんが、MCカートリッジの雑音特性が犠牲になります。悩ましいことです。


そこで、外部バイアス補償回路を考えてみることにしました。MMカートリッジを接続していない状態で、入力端子のオフセット電圧を測定すると、-0.8mV~-1.1mV(47KΩに発生するバイアス電圧)でした。この値であると、20nA程度のバイアス電流の吸い込みがあることが計算で求まります。具体的な外部バイアス補償回路は、入力抵抗47kΩのGND側にわずかな補正電圧をかけ、バイアス電流を相殺させることにしました。±50nA程度までトリマで調整できるようにしたところ、±0.1mV以下に追い込むことができましたので、2nA以下にできたことになります。補正電流の生成には、雑音源となる可能性があるツェナーダイオードではなくJFETによる定電流源を用い、さらに分流させて100Ωのトリマ抵抗に流し込みました。


さて、入力側でOPAMPのバイアス電流に注目しましたが、同じように出力側でよく問題になるのは、入力オフセット電圧です。これは、電源電圧・温度・個体差によってかなり変化します。今回のイコライザーは、高いゲインのDCアンプ構成ですのでなおさらです。オフセット電圧が小さい個体を選びましたが、オフセット電圧は、ふらつきが大きく、数10mVをうろうろしていました。これまた出力にDCカットコンデンサーを入れている例がありますが、音質に影響が出る可能性がありますので。DCサーボ回路を追加して、抑え込むことにしました。DCサーボといっても、OPAMP、抵抗、コンデンサーが必要で、オーディオ信号が積分されるため、歪源になりかねませんので、

①比較的低オフセット電圧で、オーデイォ用のOPAMPを使用する

②コンデンサーは、オーデイォ用を使用する

③ノイズ混入を避けるためフィードバックポイントは2段目のOPAMPの入力にし、ゲインを0.2倍程度に設定する(補正電圧範囲は±20%で、応答時間が5倍になる)


これで、雑音特性を犠牲にせず、数mVのオフセット出力電圧に抑え込めました。これで入力・出力コンデンサを不要にできました。下記が最終回路になります。



当初は、MMCF10基板のみで実現する予定でしたが、想定より多くの追加回路が必要になり、2つの外部基板を追加しました。スペースが限られているため、ユニバーサル面実装基板を用いました。全回路を1枚の基板にできたらいいのにとも思いました。


下記は、少し混雑ぎみのケース内部です。



PCで、192KHz24bitサンプリングを行い、用意しておいた「メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲」とGrado Blue2で周波数スペクトル分析すると、Grado Blue2は、スペック通り、結構高い周波数まで伸びていました。ただ、PCによるサンプリングでは、PCが発生する雑音が回り込み、評価しにくいことがわかりました。


そこで、準備しておいた格安の中古TASCAM DV-RA1000HDを登場させることにしました。

デジタルサンプリング後、周波数分析ソフトウェア「WaveSpectra」で目視確認しました。

ピーク表示機能を使うと、周波数特性がきれいに出せます。


問題なくデジタルサンプリングできることがわかりましたので、SN比を計測してみることにしました。ターンテーブルにカートリッジを装着し、モーター駆動なしで電源を入れた無信号状態の信号を30秒間サンプリングしました。


下記は、MMカートリッジの場合です。



下記は、MCカートリッジの場合です。



外来ノイズ込みで、MMカートリッジの場合、-112dB@1KHz、MCカートリッジの場合、-98dB@1KHzでした。特定のノイズピークもなく、きれいな特性ではないでしょうか。


イコライザーの標準最大出力電圧を-6dB@1KHzに設定していますので、MMカートリッジの場合、SN比106dB@1KHz、MCカートリッジの場合、SN比92dB@1KHzとなります。当初の目標を十分クリアできているのではないかと思います。

(再クロール更新:2022/12/22)