Panasonic HHC RL-H1400のRAM容量は、4KBと決して多くはありませんので、別途発売されていた、RL-H1800と同様に8KBに拡張してみることにしました。
そのために、プログラムスロットの隣のIC7のSRAMを取り外し、8KBRAMを搭載したRAM拡張基板を取り付けるようにしました。(SRAMの取り外しには、十分なスキルが必要になります。他の基板で練習した後に行うことをお勧めします。実施には自己責任でお願いします。)
IC7(HM6116LP)のSRAMを取り外しは、ハンダ吸取線でSRAMのスルーホールからハンダを吸取ります。吸い出せたら、まだピンがスルーホールの端にわずかなハンダで接合しているはずですので、ハンダコテの先で、SRAMのピンの先端を熱して左右に動かし、スルーホール中でSRAMのピンが自由に動くようします。
全てのピンがピンセットでSRAMのピンがゆらゆら動くまでに根気よく行います。うまくハンダを吸い出せないない場合は、再度スルーホールにハンダを流し込んで再トライします。部品面側、IC7(HM6116LP)と基板の隙間にマイナスのドライバーを入れ、スルーホールにダメージを与えないように少しづつ弱い力でドライバーをひねると、SRAMのピンに着いたわずかなハンダがはがれて、IC7のSRAMが外れます。
スルーホールにダメージがないことをルーペで確認し、平ばね型のICソケットをハンダ付けします。直接RAM拡張基板をハンダ付けをすることも可能ですが、4KBに戻すことも可能なようにしました。平ばね型のICソケットにしたのは、RAM拡張基板をソケットに刺しても比較的低い高さに保てるからです。
下記のRAM拡張基板回路を見てもらえればわかると思いますが、最低限の改造でRAM容量を8KBにできましたが、RAM拡張基板にIC6(74LS155)の4pin, 5pinに必要なプルアップ抵抗10Kを入れるのを忘れましたので、手作業になりますが、基板上に1/8W小型抵抗を追加してください。
以下は、組立中の専用RAM基板です。
同じようにのこの基板を製作したい方(個人利用のみ、商用利用は禁止)は、
回路図・外形・ガーバーファイルを自己責任にて使用してください。
基板の発注先は、JLCPCBがお勧めです。下記は、切り外し前の基板外観です。