AI投資予測へのチャレンジ ~ 中長期運用と投資一任契約(ラップ口座)

2020/08/27

 アマチュア無線とはあまり関係ありませんが、アマチュア向けの機械学習技術に関する内容です。


機械学習は、近年急激に発達したAI技術ですが、陰に表に様々な用途に応用され、技術者が足らないと騒がれています。今回は、身近な用途として、金融分野の投資予測にフォーカスしてみました。


さて、様々な資産投資があふれている中で、最近の投資信託は、購入手数料も手ごろになり、お手軽に投資がしやすい傾向になってきました。ただ、中長期の運用に耐える投資信託は、複数の資産に投資するバランス型タイプが向いている気がしますが、1本だけでは限界があります。どのような投資信託を組み合わせたら良いのかわかり辛く、当たりはずれもあります。


このようなニーズに対応するため、中長期の運用で手間をかけずに、それなりのリターンを得ようとした場合、以前から気になっていた投資一任契約(ラップ口座)があります。資産構成割合のリバランスにより、リターンとリスクを最適化しているとのうたい文句になっています。ただ、各社から販売されているわりに、あまり良いイメージがありません。


実際に販売している証券会社の商品説明を聞きくと、投資一任の運用では、必要な期待リターンを選ぶと、過去の運用実績から求まるリスク許容度が提示され、目標が合意できれば、投資先・運用方針を運用会社に一任して、目標達成の推移を見守ることになります。ただ、リターンは、保証されるものではなく、景気によっては上下に振れることが十分あります。長期的には、目標としたリターンが期待できる点とうたっていますが、それにしても運用手数料が高く感じてしまいます。


ラップ口座の問題は、長期的にはリターンが期待できる分散投資運用を行ってはいますが、そのリスク許容度を受け止めざるを得ない現実があります。このような運用では、ある期間で、リターンが高くできても、その後リスクが顕在化して、リターンが高くできない運用となっている気がしてなりません。


そこで、リターンとリスクを動的に選択でき、運用自体は、一任できる投資運用を探してみました。それでみつかったのが、「ON COMPASS」でした。


公開されている商品紹介ページによれば、「ON COMPASS」運用は、月末時点でのコース選択に従い、翌月11日から1か月間行うことができるようです。必要に応じ、契約締結の翌々月の1日から、コース変更可能なようです。また、年齢・投資方針の選択によりリスクの高いコースは、選択できないしくみになっているようです。8コースありますが、年齢が若くないと7コースまでしか選択できないようです。(無料体験で確認可能)


いずれにしても、投資金額の制約がほとんどない点も評価できます。


次に、下記で公開されている各コースの運用実績(2016/6/11~2020/8/11)から、各コースの騰落率を計算すると、


https://www.monex-am.co.jp/price/


Aコース -2.10%、Bコース -4.06%、Cコース  4.43%、Dコース  9.66%

Eコース 14.88%、Fコース 19.11%、Gコース 22.03%、Hコース 24.82%


上位2コースでは、20%を超える実績があります。年率4%程度で悪くはありませんが、次に、この運用実績から、崩落率が最も高いコースを動的に選択できたとしたら、なんと(たら、れば)


動的にコース選択した場合 78.06%


単独コースの3倍以上となり、前記した一任勘定の問題点の仮説が確認できた気がします。上昇局面では積極運用、下降局面では消極運用できたとしたらこれに近くなると思います。この数値は、運用実績を知った後で選択するのですから、数値が良くなるのは当たり前で、上限理論値となります。


運用実績データを眺めながら、経験に基づき、コース変更できれば、ラップ口座の手数料に見合うリターンが実現できるかもしれませんが、AI技術と組み合わせてみたいと思います。まずは、「ON COMPASS」の契約手続きをしてみたいと思います。

(再クロール更新:2022/12/22)