特に基板に大きなバグもなく無事動作させることができました。初めて基板を起こしたにしては上出来です。
では、組み立て・動作確認をご紹介します。
まずは、部品の調達ですが、部品は、例のごとく、秋月・若松・マルツ・千石を利用させてもらいました。74ACT573、74HC30、74HC93は、少しずつ入手し辛いようになってきた感じです。試作時にLEDの表示が結構明るかったので、R12~R19は、100Ωにしてみました。(好みで調整してください)
部品がそろったら、組み立てです。
抵抗・コンデンサ・ダイオード・FETなど小物をはんだ付けしていきます。なお、基板サイズの関係で、縦型実装と1/8W小型抵抗を使用します。ただし、R21は、1/2Wを使用してください。このR21は、バスコネクタの5ピンがSBC8085ではINTA-に割り付けられているため、使用時に実装してください。SBC8080では、12Vに割り付けられているため、意図せずに接続してもロジック入力を保護するための抵抗です。(仮に連続でも約0.2Wの消費電力になり、少し熱くなりますが、12Vラインへの影響もほとんどありません。)SBC8080のみ使用する場合は不要ですが、SBC8085も切替えて使う場合、丸ピンソケットを使うと切替が容易です。
次に、半固定抵抗・集合抵抗・トグルSW・3.5mmオーディオジャックをはんだ付けしていきます。最後は、コネクタ・ヘッダ・ICソケット・バスコネクタです。
40ピンのバスコネクタについては、SBC8080/SBC8085をすでにお持ちの場合は、縦型ボックスヘッダを使用できます。ただし、両端コネクタ付フラットケーブルにコネクタを追加して、3枚の基板を接続する必要があります。これからSBC8080/SBC8085を組み立てる方は、ラズパイ用スタッキングコネクタをお勧めします。
下記は、基板に実装した縦型ボックスヘッダ+フラットケーブルとラズパイ用スタッキングコネクタです。
次に、ステップ動作用のジャンパ配線が必要です。ピンフレームと線材などで配線をします。
①SBC8080の場合、J4の7ピン、9ピン、11ピンからCPUボードへジャンパ配線が必要です。
・J4の7ピン(INTE)からCPU(8080)の16ピン
・J4の9ピン(CPU_D5)からCPU(8080)の4ピン
・J4の11ピン(STBST-)からクロック(8224)の7ピン
・J4の1ピンと3ピンをショートジャンパでショート
・J4の2ピンと4ピンをショートジャンパでショート
②SBC8085の場合、J4の10ピン、12ピンからCPUボードへジャンパ配線が必要です。
・J4の10ピン(S0)からCPU(8085)の29ピン
・J4の12ピン(S1)からCPU(8085)の33ピン
・J4の3ピンと5ピンをショートジャンパでショート
・J4の4ピンと6ピンをショートジャンパでショート
・R21に、1/2W 220Ωを実装(丸ピンソケットを使うとSBC8080切替が便利)
・基板設計編で問題になったHOLDAに47pFのコンデンサ追加をお忘れなく
SBC8080時の動作確認です。
①SBC8080を機械語モード付きタイニーBASICが動作する状態にします。
②TK-80 SUB Boardの半田状態を確認後、電源5VとGNDがショートしていないことを確認します。
③NE555PのみをICソケットに差し込み、TK-80 SUB Boardをバスに接続後、電源をONにし、SBC8080のBASICが立ち上がることを確認します。
④U4(74HC30)、U5(74HC10)、U13(74HC00)を空きにして、8255以外のICをICソケットに差し込み、TK-80 SUB Boardをバスに接続後、電源をONにし、SBC8080のBASICが 立ち上がることを確認します。
⑤SBC8080のROMをTK-80用に交換し、シリアルコントローラ8251をICソケットから外します。これは、8251が割り込み(INT)を使用しているので、競合を避けるためです。
⑥8255をICソケットに差し込み、TK-80 SUB Boardをバスに接続後、電源をONにし、LEDに「0000 0000」が表示されれば、OKです。
SBC8085時の動作確認です。
①SBC8085を機械語モード付きタイニーBASICが動作する状態にします。
②TK-80 SUB Boardの半田状態を確認後、電源5VとGNDがショートしていないことを確認します。
③NE555PのみをICソケットに差し込み、TK-80 SUB Boardをバスに接続後、電源をONにし、SBC8085のBASICが立ち上がることを確認します。
④U4(74HC30)、U5(74HC10)、U13(74HC00)を含み、8255以外のICをICソケットに 差し込み、TK-80 SUB Boardをバスに接続後、電源をONにし、SBC8085のBASICが立ち上がることを確認します。
⑤SBC8085のROMをTK-80用に交換し、シリアルコントローラ8251をICソケットから外します。これは、8251が割り込み(INT)を使用しているので、競合を避けるためです。
⑥8255をICソケットに差し込み、TK-80 SUB Boardをバスに接続後、電源をONにし、LEDに「0000 0000」が表示されれば、OKです。
上記で問題があれば、はんだ付け状態の再確認、部品の数値、ダイオードやICの向きの確認などを行います。あとは、キーボードで、モードSWとRUNキーでステップ動作など、個々に機能確認します。
次にCMTインタフェースについてです。CMTインタフェースは、JP2および、JP3を半田でショートさせると8255と接続されます。(オリジナルでは、オプション)
ただし、オリジナルのTK-80では、クロック周波数が、18.432MHzでWAITが1サイクル入っていますが、BC8080の場合では、18MHz、WAITが入っていませんので、CMT等で使用している遅延サブプログラムの時間が若干短くなってしまいます。SBC8085では、さらに高速化されています。
このため、CPU周波数検出のため、JP4を設けました。検出には誤差が出ますが、1MHz単位程度の検出ができるのではないかと考えています。TK-80 SUB Board用のパッチを作成して、CPUの判別、CPU周波数などを電源投入時に表示し、併せて遅延サブプログラムの自動調整を行いたいと考えています。同時にCMTインタフェースの動作確認をしていきたいと思います。
下記は、SBC8080と組合わせた動作中のようすです。
下記は、SBC8085と組合わせた動作中のようすです。
下記は、SBC8085と組合わせた動作中で、スタックの上段に積んだ場合です。
下記は、SBC8085と組合わせた動作中で、TK-80 SUB Boardの拡大です。
(再クロール更新:2022/12/22)